野向点描 第31作 麦秋早朝
杜の鎮守に 陽光照らし
芒(のぎ)の先々 輝き生じ
頭上の雲雀 叫ぶ子燕
覚めぬ心に 覚醒招き
早朝、地域の神社の杉林の上から、朝日がまぶしく差し込んでいました。
辺りは、まさに麦秋の候。刈り入れ間近の麦の穂先一つ一つまで光り輝き、
神々しさまでも感じられました。
空には雲雀が気持ちよさそうに囀り、燕のひなたちが巣の中で、精いっぱいの声を張り上げ
親に餌をおねだりしています。
心も体も起きたばかりのまだ覚めやらぬ私が、新たな一日のスタートのエネルギーを
頂いた瞬間でもありました。