4行詩 野向点描 第25作 水田水鏡
雪形消えた 甲の嶺(みね)に
生業(なりわい)始め 田に水入りぬ
鏡に映える 野向の富士は
己の心 写すが如く
のむき風の郷周辺の田に水が入れられました。いよいよ田植えシーズンの
始まりです。この頃になりますと、カエルの合唱が聞こえてきます。
作物を潤す雨も降り始めました。自然の摂理の中で、繰り返されてきた
人々の生きる営みは、自然の力と知恵の恵みの継承に他なりません。
自然や営みに対峙した時の人の心は、鏡のように映るのではないでしょうか。